当院での予防接種について
当院は成人の方向けに多数のワクチンを扱っており、インフルエンザワクチン、肺炎球菌ワクチン、帯状疱疹ワクチン、新型コロナワクチンなどがあります。インフルエンザの流行時期を見越して、インフルエンザワクチンは例年10月以降から接種をスタートします。当院での予約はインフルエンザワクチンの入荷時期が毎年異なるため、ご希望の方はご確認頂いた後にご予約をお願いいたします。また、妊娠予定で風疹ワクチンを接種希望の夫婦の方などもお気軽にご相談ください。
当院での予防接種の費用
項目 | 費用 |
---|---|
インフルエンザワクチン 65歳以上 | 2300円(横浜市在住公費) |
インフルエンザワクチン 65歳以下の方 | 3300円 |
肺炎球菌ワクチン |
7500円 |
肺炎球菌ワクチン(公費) |
3000円 |
帯状疱疹ワクチン | 8500円 |
MRワクチン(麻疹風疹ワクチン) | 8400円 |
MRワクチン(麻疹風疹ワクチン)公費 | 0円 |
※接種をご希望の方は来院前にご自宅で検温して頂くとスムーズに接種まで進みます。
予防接種とは
予防接種は、発症すると重症化して苦しい状態になりやすい感染症の発症・予防のために実施されます。ワクチンは感染症の原因である病原体(ウイルスや細菌など)を弱毒化、もしくは完全に毒を消し去って作られるもので、体内に病原体に対する抗体が生成され、感染しても症状が抑えられます。病原体が体内に入ってくると、生成された抗体が除去するため、発症・重症化予防に繋がります。
予防接種に関するご注意
予防接種をご希望の方はお電話にてその旨をお伝えください。
接種を受ける前に予診票をご確認頂き、内容を把握した上で接種を受けて頂くようお願いいたします。
予防接種を受けられない方
- 37.5℃以上の発熱がある、感冒症状がある
- ワクチン接種後に強い副反応が出現したことがある
- 重度の急性疾患を患っている
※上記に該当する項目がある方は、ご予約の際にお伝えください。
また、判断が難しい場合や、上記以外にも不安な症状がある場合もお気軽にご相談頂ければと思います。
予防接種を受けられない・
受ける際に注意が必要な方
- ワクチンに含有されている鶏卵などの成分に対してアレルギーを持っている
- 血液疾患や腎臓病、肝臓病、心臓病などの治療を受けている
- 痙攣が起こったことがある
- これまで予防接種後2日以内に発疹、発熱、じんましんなどのアレルギー症状が起きた経験がある
- 免疫不全と診断されたことがある
※上記に該当する項目がある方は、ご予約の際にお伝えください。
また、判断が難しい場合や、上記以外にも不安な症状がある場合もお気軽にご相談頂ければと思います。
予防接種後の注意点
予防接種が終わった後、接種部位の経度の発赤・腫脹は心配ありません。接種部位の強い発赤腫脹、38度以上の高熱、感冒症状ある場合は電話にてご連絡ください。接種から24時間以内は体調変化が起きることもあり、お酒や運動は避けるようにしてください。また、接種部位をこすったり、押したり、揉んだりなどはせず、清潔な状態を維持しましょう。
インフルエンザワクチン
インフルエンザとは
インフルエンザは感染症の一種で、インフルエンザウイルスが体内に侵入することで発症します。主な症状には、38℃以上の急な発熱、寒気、頭痛、咳、鼻水、のどの痛み、筋肉痛、関節痛、腹痛、下痢などが挙げられます。毎年冬に流行り、特に高齢者や免疫力が弱いお子様は重症化しやすく、肺炎を伴うケースもみられます。さらに悪化することで重篤な脳炎を発症するケースもあります。お子様は中耳炎も伴うこともあり、要注意です。予防接種を受けることで、発症・重症化予防に繋がります。
毎年の予防接種で備えを
インフルエンザは毎年形を変えながら流行するため、ワクチンも流行するウイルスの種類を予測して開発されています。そのため、インフルエンザワクチンは毎年接種することをお勧めします。
インフルエンザワクチンの
接種時期
インフルエンザの発症を予防するためには、流行する時期に先立ってワクチンを接種しましょう。抗体は接種後約2週間で生成され、効果の持続期間は約5ヶ月と言われています。国内では毎年、12月~翌年3月までが流行時期となるため、ワクチン接種のタイミングは10月下旬~12月上旬がお勧めです。
コロナワクチン
当院では、新型コロナウイルスの予防接種を行っています。当院での公費(無料)の新型コロナウイルスワクチンの接種は3月30日をもって終了いたします。ご希望の方は横浜市のワクチン予約センターで予約申し込みをしてください。詳細については、自治体のHPをご覧ください。
コロナワクチン接種の概要
- 4月以降のコロナワクチン接種に関しては定期接種として65歳以上の方と60から64歳で対象となる方で秋冬頃に1回予定しております。当院では任意接種(自費)も予定しておりますが、今後ホームページにて公表予定です。
- 3月30日までの対象者は横浜市の新型コロナワクチン接種券をお持ちの方で、かつ初回接種を完了している方(18歳以上)です。
- 前回接種から3ヶ月以上経過していることをご確認ください。
- インフルエンザワクチンとの同時接種は可能ですが、当院ではコロナワクチン接種後、30分経過後に体調不良がないのを確認後にインフルエンザワクチンを接種しています。ただし、その他のワクチンとは2週間以上の間隔を空けるようにしてください。
コロナワクチン接種の費用
コロナワクチン | 準備中 |
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※2024年秋頃より実施予定です。
肺炎球菌ワクチン
肺炎とは
肺炎とは、病原体(ウイルスや細菌など)が肺に入り込んで炎症が起きている状態を指し、一番の原因菌は肺炎球菌になります。健康な状態だと病原体が自然に除去されて発症しませんが、免疫力が低下した状態ですと上気道・下気道に病原体の感染が拡大し、肺までたどり着くと肺炎を発症します。厚生労働省の報告によると、日本人の死亡原因として長きに渡って肺炎が上位にランクされています。また、肺炎がきっかけで亡くなる方の約95%は65歳以上の高齢者になります。特に、糖尿病などの慢性疾患によって免疫力が低下している方や高齢者は発症・重症化しやすいため、ワクチンを接種して予防するようにしましょう。
肺炎球菌ワクチンの接種で
予防
肺炎の原因菌は様々ありますが、その中で一番多いのが肺炎球菌です。成人の肺炎の2割は肺炎球菌が感染したことで発症していると言われています。肺炎球菌ワクチンは、肺炎球菌が原因の肺炎や感染症の発症・重症化を予防するために行われます。なお、肺炎球菌を接種したからといって感染リスクがゼロになるわけではないので、接種後も感染予防対策を行いましょう。
成人用肺炎球菌ワクチンの
接種をお勧めしたい方
日本呼吸器学会が発表した「医療・介護関連肺炎診療ガイドライン」や「成人市中肺炎診療ガイドライン」では、以下の方が成人肺炎球菌ワクチンの接種が推奨されています。
65歳以上の方
- 疾患や免疫抑制療法により感染しやすい状態の方
- 慢性疾患を患っている方(中でもCOPDなどの呼吸器疾患、狭心症や心筋梗塞などの心臓病、肝炎や肝硬変などの慢性肝疾患、糖尿病、腎臓病、慢性心不全など)
- 脾臓を摘出されたことにより脾臓機能が十分ではない方
肺炎球菌ワクチン接種は、
高齢者を対象にした定期接種
平成26年10月より予防接種法が制定され、市町村などが行う予防接種の「定期接種」に65歳以上の高齢者に対する成人用肺炎球菌ワクチンも適用されるようになりました。お住まいの市区町村の指定医療機関で、対象の方が期間内に肺炎球菌ワクチンを接種すると、費用が公費で補助されます。なお、生年月日によって毎年接種対象者は変わるためお気をつけください。詳しく知りたい方はお住まいの市区町村にご連絡ください。
接種間隔は5年以上
肺炎球菌ワクチンは比較的効果の持続期間が長く、接種後5年経ってから再接種するようにしましょう。5年以内に再接種してしまった場合は注射部位に副反応が起きて強い痛みが起こることがあるので要注意です。インフルエンザとは異なり、1年間のうちいつでも接種可能です。なお、以前接種して再接種をご希望の方は、前の接種から5年以上の期間が経っているかを確認させて頂きます。接種された方は接種年月日を忘れないようにメモなどで残しておくようにしましょう。
接種後のご注意
接種部位に腫れや赤み、痛み、熱感などの副反応が生じるケースがみられますが、ほとんどの場合は数日で症状は治まるのでご安心ください。また、接種後に発熱、倦怠感などの症状が長引く場合にはご連絡ください。
帯状疱疹ワクチン
帯状疱疹は多くの方がかかる病気で、赤い発疹と水疱が神経に沿って発症する皮膚の病気です。80歳頃までに約30%の方がかかるとされています。発症すると長きに渡って強い痛みが続く場合があり、帯状疱疹後神経痛といいます。小さい頃に水痘を発症し、治癒した後も体内にウイルスが残り、長い時間を経て、免疫力が低下したときにウイルスが活動を再開することで帯状疱疹の発症へと繋がります。50歳以上の方で水痘を発症したことがある方は帯状疱疹のリスクが高く、帯状疱疹ワクチン(水痘ワクチン)の接種が可能です。当院では副反応が少ない水痘ワクチンを用意しています。